神秘的な世界の一端に触れることができました。

斎場御嶽と久高島で沖縄の魂に触れるツアー

説明がなければ「一体この場所は何なんだろう、綺麗な場所だったなぁ」と思うだけで終わってしまっていたと思いますが、下地さんの詳細なご説明のおかげで、神々しい聖地を、厳かな気持ちで訪れることができました。
沖縄に来る前、ネット上で斎場御獄の説明を読みましたがいまいち分からず、しかもそのような信仰のない土地で育ったものには、その信仰を理解するまでにはかなりの時間がかかるものと思われますが、説明を聞いたことによって、神秘的な世界の一端に触れることができました。
久高島に到着したお昼には海蛇を上品なだしで煮込んだ美味しいイラブー汁を初めていただき、その後、「聞得大君(きこえおおきみ)」や「ノロ(神女)」といった、初めて聞いた信仰に関する人・事・物に関する説明を聞き、イラブーをいぶす場所なども訪れ、日本本土の信仰の原型がこの島にあることを知りました。1970年代に最後の祀りが行われたあと、その後はもう祀り事を行える人々がいなくなってしまったと聞き、時代の変遷で貴重な文化が失われてしまったことを非常に残念に感じました。
沖縄に来る際には、「癒しを求めてリゾート気分で来るのは嫌だ」と強く思っていましたが、ツアーの最後に訪れた、神々が来臨したという砂浜を見たときの、あのあまりにも白い砂浜と美しい海を忘れることはできません。こんなに綺麗な砂浜を今まで見たことがなく、息をのみました。美しすぎて、久高島を離れた今も、あの砂浜を思い出してはため息が出てしまいます。(遊泳禁止だそうです)
また、こんなにも美しく神々しい土地が、観光リゾート地にされてしまわないだろうかと内心心配していたところで、下地さんが「この土地には住所というものがなく、3つの区域に分けられている。郵便物などは人の名前を見れば分かる。神の土地に住所をつけて区切るということが憚られるんです」とおっしゃっていて、この島の土地は島民の共有のものであり、私有制ではないのだということを知り、大変驚きました。所有者がいないから、リゾート開発がされなく、それもきっと神様が守っていてくださるからなのでは、と推測しました。
沖縄の信仰について知りたい方は、是非このツアーに参加されることをおすすめします!
(K.様 台湾在住 女性)