本当に充実した日を過ごせました。

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

沖縄に戦争の歴史を学びに行きたいが、車も運転できず道も分からず、バスの乗り方も複雑で、行きたいけどどのように予定を立てればいいか分からないと思っていたとき、facebbookで紹介されていたツアーを見て、是非これに行きたい!と思い、参加してみました。
ガイドの下地さんは非常に親切で気さくな方で、説明も臨場感にあふれ、非常に詳しい説明に更に写真なども添えて、米軍の上陸地から、嘉数高地や前田高地などの当時の激戦地を実際に訪れ、米軍と日本軍、沖縄人がどのような状況で戦争の日々を過ごしていたかに思いをはせながら歩くことができました。
特に、鍾乳洞である糸数アブチラガマでは、ひめゆり学徒隊が多くの患者を劣悪な環境で看護したり、脳症や破傷風をわずらった重症患者が置き去りにされたり、その中でも生き残れた愛知県の軍人の人の話や、治療もできないため足などをのこぎりで切断するほかなく、ひめゆりが夜な夜なその足をガマの外まで運んで行ったり、ガマの奥には朝鮮人慰安婦がこんなにも暗いところにいたという話をガイドさんから聞き、あまりにも悲惨な当時の状況を思い浮かべると、とても辛くてため息ばかり出てしまいました。
ツアー中に移動する際には、沖縄戦以外にも、米軍基地についても詳しく教えていただき、一人で回っていたならば気づくこともできなかったであろう、基地があるゆえの矛盾についてお話を実際に目にしながら聞くことができました。(米軍が住む住宅街で起こっていること、基地の中で米軍及びその家族がどのような生活をしているかということ、また、それらは全て私たちの税金からまかなわれていること等。)
また、宿泊した民宿の「みなとホテル」から徒歩でいける距離には、浦添城跡や、浦添ようどれ(ようどれは墓の意)など、琉球王国の歴史が学べる史跡がたくさんあり、沖縄中部の歴史的面白さにも触れることができ、本当に充実した日をすごせました。
このたび初めて中部に宿泊しましたが、前回那覇に宿泊したときにはあまり聞かなかった戦闘機の音を頻繁に聞き、基地の近くで生活するとこんな感じなのかというのを初めて体感しました。ツアーの帰りの車中からも、この前墜落したばかりの危険きわまりないオスプレイが飛んでいるのを目にし、これだけの基地が沖縄に押し付けられている現状を変えていかなければと改めて認識しました。
女性一人で参加することに躊躇される女性の参加者もおられるとのことですが、こちらのツアーは非常に安全に参加できるため、おすすめです!青い海と白い砂浜だけではない沖縄の歴史と現実を、是非このツアーで知ってください。
(K.様 台湾在住 女性)