沖縄戦を心に刻むことができた2日間

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

戦争が終った場所で戦後のことを考えました。
下地さん、2日間大変厳しい暑さの中をご案内いただきありがとうございました。沖縄戦を心に刻むことができた2日間だったと感謝しています。
沖縄に戦争の跡を見に行こうと思ったのは、昨年末のことでした。
昨年は戦後70年の年で、安保法制反対運動で国会議事堂の前にもいたのですが、そこで安保とは何かを考えていくうちに、自身の戦後についての認識が非常に浅薄であることに思い至り、戦後をもう一度学び考えるべきだと考えたのです。そこで戦後の始まり=戦争の終わりの地を見に行きたいと考え始め、やはりまずは沖縄だと年末に考えたのでした。どうせ行くなら慰霊の日の6月23日にあわせて、式典にも参加してみよう、それから戦争の跡を見てみたいと、6月24,25日、下地さんのツアーに参加いたしました。
米軍上陸の読谷村、戦争終結の摩文仁、どちらの海も戦場だったとは思えぬほど美しく穏やかでした。その美しい海の間に点在する幾多の戦場やガマで起きたことを下地さんの解説や手作りと思われる資料集そして現地でのご案内人から知らされ、言葉にならない思いの連続でした。「沖縄には遺族でない人はいない」と書かれている本を読みましたが、誇張ではなく本当のことなのだと2日間かけて心に刻むことができました。そしてこれから戦後とは何だったのか、これからも戦後であり続けるためにわが国はどうあるべきかを考える重要な基礎・出発点となる時間でした。私の父親はギリギリ戦場に行かなくてよい年齢であり、父親から聞く空襲のことも非常に悲しい事実でしたが、それよりもはるかに深刻な戦争の悲惨さが現実となった沖縄を臨場感をもって心に刻みつけることができる、そんな時間であり、下地さんのお話とお人柄でした。そしてこれから、戦後とは何だったのかを考える重要な基礎・出発点となる時間でした。感謝以外にありません。
今回は1人での訪問でした。家内と一緒は、特に夏は家内の体力的にいささか厳しい。しかし、今度は家内とともに、ご案内いただいた場所の一つでも訪れたいと思っています。そのときは、もう一度下地さんとお会いできればと思っています。
下地さん、そのときまでお元気で
(K.様 東京都 男性)