耳と目と皮膚感覚で理解することが大切

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

事前に沖縄のことは本で読んでいたのですが、現地で説明をお聞きする一つ一つ の言葉が心に染み込みます。やはり、現地に行き耳と目と皮膚感覚で理解することが大切なことだと思いました。
住民のほとんどが自ら命をたったチビチリガマと1000人の住民が避難していたガマで命が助かったガマとの違いは「米軍は住民は殺さない」という比嘉兄弟の住民に対する説得と命をかけた米軍との交渉の結果だとお聞きしました。
「私達が誤った情報を持つと命まで守ることができない。正しい情報を自らの判断で獲得していく必要がある」と下地さんがお話しされたことが印象に残りました。
米軍関係者の住宅地、嘉数高地、前田高地等での日本軍、米軍の戦いなど現地での写真を使っての説明等、沖縄に基地が集中している現状、米軍関係者の沖縄県民に対する特権的な振る舞い等々を聞くと怒りに震えます。日本軍の住民を巻き込んだ戦い、そして、沖縄守備軍32軍司令部は日本本土決戦を少しでも遅らそうとして南部に撤退し、そこに避難していた10万人あまりの住民を巻き込んだ戦闘へと突き進んでいった。「皇軍は住民を守るものではない。国体を守るのである」との言葉に象徴されるように戦争になれば軍隊は住民を守らないものであることがよくわかりました。
今後は大阪の地においてこのツアーで学んだ「沖縄にある基地により沖縄の人たちの人権がいかにないがしろにされているのか。私達が遠くの出来事として沖縄を見ていたのか」を深く心に刻み周りの人たちに少しでも沖縄の現状を理解してもらうために、「辺野古に行こう、沖縄の基地の現状、住民を巻き込んだ沖縄戦の跡を自らの耳、目で見て少しでも沖縄の人たちの思いを受け止めよう」と話していきたいと思っています。
私達が大阪に帰ってから大変な問題が起こりました。早急な基地の撤去が求められます。
(O.様 大阪府 男性)