人生の中でとても大きな体験

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

2日間、本当にお世話になりました。深く細かく沢山の事を教えてくださり、自分の足で、目で学んで、人生の中でとても大きな体験ができたと感じています。自分は机の上の勉強が苦手なのですが、今回のツアーで、沖縄でかつてどのくらいの規模でどのくらい悲惨なことが起きたのか、感覚として染み着きました。暗かったことや疲れたこと、時間や空間、体の五感、六感をフル動員していた気がします。それでも実際に戦争を体験した方々からすればほんの一部なのでしょうが、その生死をかけて、血泥まみれになって緊迫した感じが、きもち悪くなるほど伝わってきました。ツアー中にも少し話しましたが、私が始めに感じたことは、個々の命が、大きな流れのなかではただの数字になってしまっていることでした。教えてくださったように、人間は大昔から戦さをする生き物だけど、大量殺戮兵器が生まれてからは明らかに変わったと。それを聞いたとき、兵器の前で、人の命は薄っぺらなただの数字になったのだと思いました。兵器を使用する側もまたそうで、運転する人間はただの数であると。飛躍してしまいますが、そうやって当時の沖縄では、兵隊も住民も関係なく、個々の命をただの莫大な数時に置き換えられて、そしてふせて、いまでもふせたまま見ようとしない、そんな流れに日本がなっている気がします。その数字を、実際の重み厚みに代えたらどれだけのものなのかを知ることは、とても困難なこともまたよくわかるのですが。私がツアーに参加しようと決めたのは、広島や長崎や日本各地にも悲惨な戦争の歴史はありますが、沖縄ではまだ戦争が終わっていない気がしたからでした。離れた私たちから見ると、沖縄県は楽園的なイメージが先んじてしまって、そこはどんな土地かをさておいてしまいます。私も事実、沖縄にはとても憧れがあります。でもまずは、現状を、本当の沖縄を知らなくてはと思いました。漠然としたことを長々とすみませんでした。文章を書くことはどうも苦手で…;;。ツアーで学んだことを糧に、また誰かに繋いでいきたいです。本当にありがとうございました。これからもツアーを通じて、より多くの方が沖縄のことを知ってくれるように、ご活躍をお祈りしております。今後ともよろしくお願いいたします。
(B.様 埼玉県 女性)