二度と戦争を起こさない

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

先日は、2日間暑い中ご案内いただきありがとうございます。
すぐに感想をと思いましたが、目で見た過去と現実を自分の中で消化するのに時間を要しました。
沖縄戦の戦跡を順を追って辿りながら、なぜここでこのような選択をしてしまったのか、違う選択肢はなかったのか、と考え続けました。そして、最終の地である摩文仁の丘に立った時、「この戦争は何だったのか?何のための戦争だったのか?」と考えましたが、答えは全く浮かびませんでした。答えがないとすれば、この闘いで落とした多くの人達の命は何だったのでしょう?戦いの過程を丁寧に辿ることで、この過程は戦争以外にも現在の色々な問題にも共通するのではと思いました。
そして、戦跡巡りの合間に見た広大な米軍基地。下地さんから様々な話を聞き、日米の歪んだ関係、沖縄に存在する構造的差別について、改めて気づかされました。この構図もまたどこかで見た構図です。
日本という国の問題点を理解するために、その縮図である沖縄を学ぶことは沖縄に住んでいない人達にとっても重要なことだと思いました。
今回、下地さんの案内がなければ、有名な観光スポットをいくつか巡り、「やっぱり戦争は怖いよね。平和がいいよね。」程度の感想しか持てなかったと思います。本当にありがとうございました。
以下、息子(11歳)の感想です。原文ママなので読みづらいかと思いますが、載せておきます。

「僕はこのツアーを通じて、沖縄戦についてすごくよく知れて、とても勉強になりました。もう二度と戦争を起こさないようにしようと思いました。
アブチラガマやチビリガマなどを見て、こんな暗い中、怪我をした兵士が苦しんでいたり、たくさんの住民が米軍の攻撃によって無念に死んでいったのはかわいそうだし、本当にぞっとしました。しかし、こういうことにも目をそむけず、しっかりと見て感じるのもとても大事なことだと思いました。
米軍基地の問題、差別についても知れ、このことに対して関心が持てました。
日本が行った太平洋戦争、日中戦争(15年戦争)は無意味な戦争だったと改めて思います。
下地さん、僕にこんな知識を与えてくれて本当にありがとう。これから、もっともっと勉強をしていきたいと思います。そして、比嘉さん兄弟のような勇気もつけたいと思います。
次回は沖縄北部の昆虫などを探すことを楽しみにしています。
本当にありがとうございました。」
(T.様 札幌市 母子)