人生観が変わりました。

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

この度は貴重な体験をさせていただき、真にありがとうございました。
戦争のことも勿論ですが、現在の沖縄の皆さんのおかれている環境、心情を知ることができました。パラオのペリリュー島では、守備隊長が嘘までついて島民を避難させ、一人の犠牲者も出さなかったといいます。それに比べて・・・。
北海道に住む兄と今回の旅行のことを電話で話しをしました。父の話していたことで、何か知っていることは無いかと聞いたところ、「米軍上陸の直前に那覇(泊港?)から入り、上陸後程なく守礼の門の近くで戦闘を開始した」と言っていたそうです。その後負傷し、洞窟に隠れていたようです。それまで獣医になるために勉強していた22歳の研究員だった人間が、急にかり出されて戦場に放り込まれても何も出来なかったのだと思います。
引き揚げてからは、まず食べることが最優先と農業に従事。しかし、腹部を貫通するという大怪我がもとで、ガリガリに痩せていましたし、力も母より無く、よくストーブの近くで横になっているという印象の父ですが、昭和39年に内蔵の病気に肺炎を併発し亡くなりました。
父は、結局42歳で亡くなりましたが、本当に奇跡的に復員して来たのだと思います。
今回の体験で、色々な気づき、想いが生まれました。人生観が変わりました。
本当にありがとうございました。
(N.様 東京都)