生涯の思い出

沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー

下地幸夫先生、この度は長年の念願の沖縄旅行を愚妻とともに、楽しく終えることができました。しかも二日間にわたる戦跡ツアーという小生にとって最高の形でした。高齢(80代)の私たちを厭わず、ご案内本当にありがとうございました。生涯の思い出になろうと思います。愚妻は戦跡などはと、当初は強い難色を示していて、その説得の意味で一般観光地を巧みにスケジュールに入れていただいたのですが、ツアーが始まってみると、先生の人柄とわかり易く、適切な解説に魅せられて、遂に最初から最後まで戦跡の視察になってしまいました。バスガイドさんの一方通行的な案内ぶりでなく、私たちの質問にも的確に答えていただけるところが愚妻の琴線に触れたのでしょう。旅行前には、目にも止めなかったスレッジ博士の戦記(=ペリリュー・沖縄戦記、講談社)も今は読んでいるようです。小生は4月1日の米軍上陸地から6月23日の陸軍司令官自決壕まで決戦地と思われる地点の地形や米軍進攻図、現地記録写真などを結び合わせながら、また、太平洋戦史沖縄編の平面的な記述とスレッジ博士の生々しい記録を思い起こして、激戦の動態的な把握ができました。深い感銘です。帰途、機中また列車の中、明けて本日一日中、そのことでボーとしていました。最後になりましたが、貴重な写真のご送付ありがとうございました。小生の姿の老体振りには自身で呆れています。オスプレイの飛行ぶりなどは小生の写真技術では撮影できません。これも貴重です。今後もフィールドワークに戦跡ツアーにご活躍の程お願いします。こちらの気候は初春らしく寒暖入り乱れているのですが、今日はそのうち寒のほうです。桜は五分咲きだとか言っていました。

(N.S.様 福井県)